医師の過労死

過労死とは休み・睡眠不足や長時間におよぶ過重労働、連続的な深夜勤務、など極度の疲労や慢性的な疲労が蓄積することで起こる突然死をいいます。産業医に就職したりすると定時が多いので過労死は少ないようです。過労死の原因は急性心筋梗塞や急性心不全など心臓疾患が全体の60〜70%を占め、次いでクモ膜下出血や脳出血などの脳血管疾患が30%と、圧倒的に心臓や脳の疾患が死亡原因となっています。また最近では過労や過度なプレッシャー・ストレスから重たい鬱病や燃え尽き症候群などを発症し、自殺を図るケースも少なくなく、社会問題化しています。

また過労死は国際的な認識度も高くありますが、英語で「KAROUSHI」と日本語をそのまま使われており、長時間労働を強いられ精神的・肉体的負担で死亡に至ることは、日本特異のことであることの認識を示しています。先進国において仕事が原因で死に至るケースは珍しく、日本人の真面目さ、奇特な心、責任感の強さなど素晴らしい国民性が残念ながら裏目として出ているのかもしれません。

医師の過労死においては1999年に都内の病院に勤務していた小児科医が過労・鬱病により投身自殺を図った件が、衝撃的かつ労災認定が確定したこともあり、周知・記憶に新しい方も多いと思います。その他にも1992年茨城県の外科医(29歳)過労自殺…、1997年千葉県の小児科医(43歳)過労死…、2000年神奈川県の研修医(30歳)過労死…、2002年栃木県の外科医(38歳)過労自殺…、2004年奈良県の内科医(26歳)過労死…、医師の過労による悲しい死が相次いで起きています。しかしながらこれでも医師の過労死は氷山の一角に過ぎないと言われており、尊敬する恩師の医師、一緒に支えあってきた仲間の医師、お世話になった先輩医師、など身近な医師の過労死に直面している人は少なくないのです。

厚生労働省は過労死認定基準を設けており「月80時間の時間外労働」を超える場合を過労死レベルとしていますが、医師の労働環境の実態は、その基準をはるかに超え、過酷・激務と言わざるを得ません。1週間当たりの労働時間は平均して61〜66時間、医師の4人に1人は月に4回以上の宿日直を行い、さらに当直明けも連続して通常勤務を行うことが慣例化・常態化しているため、多くの勤務医の職務は深夜勤務を含め36時間、48時間と、まともに睡眠や休憩を取ることなく働き続けなければならないこともあるのです。平均的な医師でも月に90〜100時間の残業というのはさほど珍しいことではなく、外科医・産科医・小児科医などに関してはそれ以上の残業も日常茶飯事のため、どの医師が過労死で倒れても何らおかしいことはない労働環境なのです。

こうした医師の労働環境の改善、医師の健康をしっかり守っていかなければ、医師不足よりもはるかに深刻な事態となりかねないのです。


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